くーちゃん新居録①

1月末に芳賀町に引っ越してきて早半年がたちました。引っ越し作業と工房の棚作りや個展の制作やらで怒涛の半年でした。ブログもぴったりと更新が止まる始末・・・。久しぶりの再開です。

 引っ越しですが、工房猫くーちゃんも住み慣れた前の工房から、全く知らない新居に連れてこられて、おっかなびっくり。猫ハウスから一歩も出てこない日々がしばらく続きました。そんなくーちゃんの新居録を書いてみようと思います。

 《そもそも初顔合わせ》

 「猫は家につく」ともいわれ、知らない場所に連れてこられるのは最もストレスになり、病気になる子もいると聞きます。特にくーちゃんはかなりのビビり屋さんで人になかなかなつかない。

 思えば2013年の秋に、友人の紹介でうちに迎えることとなった世田谷生まれの保護猫くーちゃん。実は一度他の里親さんのところに迎えられたものの、そこの先住猫さんとうまくいかずに出戻った子でした。はじめに里親募集の連絡を受けたときは、私も個展中でしたし、東京まで迎えに行くのも大変かなと思い一度はお断りしたのですが、連絡を受けた日が前に飼っていた愛猫の命日だったということに深く縁を感じて、迎えることを決めました。

 送ってもらった写メでは、茶トラ柄の兄弟猫の一番後ろに隠れるように不安そうに耳を伏せてこちらを窺うサバトラ白柄の子猫。一目でむねきゅんです。友人に仲介していただき、保護されている方に連絡を取りました。個展後、世田谷最寄り駅で初顔合わせ。保護者さんたちはとても良い方々でした(猫用おもちゃをありがとうございました(^o^)/)。先に送っていたキャリーケースにくーちゃんを入れてもらっていたので、そのままケースごと受け取り帰宅。ケースの奥のほうでおびえるように固まっているくーちゃん。栃木の家は遠い。道中くーちゃんは実に静かなものでした。

 家に着き、ひとまず二階の猫部屋にキャリーを置き、

ドア オープン!

 さあさあ、ここが新しいあなたのお家ですよ~。にこやかに出てくるのを待つ私。

・・・し~ん・・・

あれ?着きましたよ~。とキャリーを覗き込むと、

「シャ―――――ッッッ」←般若の形相

威嚇されてしまいました(T△T)

 しばらくそっとしておこうと思ったものの、もうかなり冷え込みが気になる季節。冷えは子猫の天敵。キャリーの近くにホットカーペット入りのフカフカ猫ハウスを設置。移動を促すも引き続き般若の形相で断固拒否。仕方なく引っ掻かれるのを覚悟でくーちゃんをつかみ猫ハウスに移動。少し離れたところに猫トイレを置き、保護者さんから受け渡しの時にもらっていた、くーちゃんの使っていたトイレの猫砂をにおいつけのため入れておきます。餌と水をハウス前に用意して私は退却。結局、初日はハウスから出てくることはありませんでした。

 翌日、様子を窺うとまた「般若の形相」(ToT)、餌を食べた形跡はなし。トイレには行ったもよう。

 お腹がすけば食べるだろうと退却。

 お昼に様子見。餌を食べる気配すらなし。もう生後4か月は経っていると思われるので、「カリカリ」を食べられるはずなのですが。ウエット食をあげてもこちらをにらむばかり。むむむ。

 以前自分が保護した猫は皆お腹を空かせていたので食欲旺盛でうにゃうにゃいいながら食べたものですが、食に興味を示さない子は初めてです。連れてこられたのがよほどショックだったのと、私のことを不信がっているのがわかります。とはいえ二日食べないとなるとこちらも心配になります。食べない子はどんどん体力を失います。

 そこで、動物病院さんで以前もらった針無し注射器登場!いざごはんタイム。引っ掻かれながらもハウスからくーちゃんを出し、座らせるような形に左手でホールド。上を向かせ、少しずつ注射器に詰めたウエット食を口の端から流し込みます。…食べる食べる。口に入れさえすれば食べることが判明。ほっと一息です。ウエット食は水分も摂れるので重宝しますが、栄養があまり摂れないのでできれば「カリカリ」を早く食べれるようになってほしいところ。

 1週間くらいそんな食生活が続きました。

 ある夜、一階の工房で作業をしていたら、二階から激しくどったんばったんする音が。

「?」と思い耳を澄ますと、

ととととととと。ばりっどーん!だん!とととととととと。

 どうやら一人運動会を始めたようです。こっそり見に行くと、気配に気づいてハウスに隠れてしまいました。

 次の朝、様子を見に行くと何と!用意していた「カリカリ」が減っていたのです\(^O^)/!それはそれはうれしい出来事でありました。

 それからは、猫じゃらしやリボン付きの紐などでハウスからくーちゃんを誘い出すことに成功!

 一時はどうなることかと思いましたが、少しづつですが、くーちゃんは心を開いていってくれました。 

 

2018年09月21日